晴耕雨読という言葉があります。
「晴れの日は畑を耕す(農作業)、雨の日は読書を行う」
ということから悠々自適に過ごすことを意味する言葉のようです。
梅雨入りが発表され、雨続きではありませんが、雨の降る日が多いです。
施設栽培においては畑はビニールに覆われている為、
雨が降ったので仕事ができないので読書をするということはありません。
むしろ涼しくて、晴天の日よりも仕事がはかどることもあります。
しかし、陽射しに当たっていない分、体力的には余裕があるので、
読書をすることにしました。
『ストロベリーライフ』(著者:荻原 浩)
です。
農業を題材に書かれた物語は多くありますが、施設園芸について書かれた物語は珍しいのではないでしょうか。
イチゴ農家の父が急に倒れ、フリーの広告デザイナーの恵介は父の様子を見に実家の静岡へ向かう。
そこでは父が入院している間も、イチゴの収穫、出荷を続ける母の姿が。
母の手伝いをしていると、今後の農園について考えたり、デザイナーの仕事のことを考えたり、東京に置いてきた妻子のことを考えたり。
手伝いを続けるなかで、イチゴ栽培の面白さや難しさを知ると共に、親の苦労や考え、想いなどもわかるようになってくる。
農家の父と子供の距離感や気持ちを良く表していると思います
(私は非農家の生まれですが・・・・。)
読み易い本なので、上記のわかりにくい説明で興味をもった方は
ぜひ読んでみてください。